葉酸の効果
葉酸はDNAの形成と非常に密接な関わりを持っています。細胞が分裂していくマクロの映像をご覧になったことがある方は想像しやすいと思いますが、葉酸が不足すると細胞が分裂することができないため、特に妊娠中の方は葉酸の摂取を怠らないように気をつけてください。先天性奇形のリスクを下げるため、欧米では摂取することが推奨されています。青汁でも葉酸を含むものは数多くありますのでぜひともチェックをしてください。
大人が葉酸を不足すると主に、消化器の粘膜に異常が見られるようになってきます。粘膜というのは細胞分裂が特に頻繁に行われる部分なので、葉酸が不足すると口内炎、そして胃潰瘍や十二指潰瘍になってしまうのです。食欲不振や下痢になってしまっている際にも葉酸が不足していることが疑われます。また、含流アミノ酸であるホモシステインはたんぱく質と結びついているのですが、この濃度が上がると、心臓病のリスクが上がることが指摘されています(2002年アメリカの研究です)。後述しますが、葉酸はビタミンB6、ビタミンB12との結びつきも非常に強く、心臓病のリスクを下げるためにはビタミンB12と結びついてメチオニンを合成することが必要です。
細胞分裂という大きな部分と関わりが深いビタミンですので摂取は怠らないようにしましょう。ピルを飲んでいる女性は葉酸の吸収率が悪くなるため、妊娠中の女性と同様に特に注意が必要です。
葉酸とは
葉酸は水に溶けるビタミンで、ビタミンB群に含まれます。最初はほうれん草の中から発見されました。悪性貧血の原因を防ぐための研究で肝臓に含まれている葉酸が注目されました。化学名をプテロイルグルタミン酸と言います。葉の酸という名前がついていることからもおわかりになると思いますが、青汁との相性は特に抜群です。ビタミンB6、ビタミンB12と合わさって働きます。ビタミンB12は主に動物性食品に含まれていますが、この動物性食品に含まれているビタミンと植物性食品に含まれている葉酸が合わさって私たちの細胞分裂を助けてくれます。
葉酸が多く含まれている食品はアスパラガスやほうれん草、キャベツ、レタスなどが挙げられます。ケールなどはキャベツの原種に近いですから、青汁と深い関わりがあることがおわかり頂けると思います。酸化に弱いため注意して摂取を心がけましょう。